2023年8月に内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「課題名:統合型ヘルスケアシステムの構築」に採択された「研究開発テーマ:A-3臨床情報プラットフォームと連携したPHRによるライフレコードデジタルツイン開発」に関して、東京大学医科学研究所と当社による共同研究を行ってまいりました。
この度、この事業における共同研究成果として、NTTプレシジョンメディシンの社員が、第89回日本循環器学会学術集会にて、ポスター発表を行いました。
<開催概要>
第89回日本循環器学会学術集会
日 時:2025年3月28日(金)~30日(日) ※当該発表は3月30日(日)
会 場:パシフィコ横浜
主 催:⼀般社団法⼈⽇本循環器学会
学会HP:https://www.congre.co.jp/jcs2025/
<発表者>
NTTプレシジョンメディシン株式会社 メディカルサービス事業部 齊藤 剛仁
<発表概要>
演題番号: PJ77-1
演 題 名:Predictive map of lifestyle-related disease risk from big data analysis of 50,000 employee’s health checkup data
発表形式:ポスターセッション(日本語) 77「Preventive Medicine/Epidemiology/Education 2」
発表日時:2025年3月30日(日) 9:30~10:30
会 場:展示ホール1F(パシフィコ横浜)
<発表趣旨>
NTTグループ社員約5万人の健康診断データから、3つの生活習慣病(高血圧症、耐糖能異常、脂質異常症)において、1、5、10年後に特定保健指導対象や要精密検査となるリスクの予測マップを作成した。
リスク予測マップは、疾患ごとに、y軸をBMI、x軸を主要検査値(収縮期血圧値:高血圧症、HbA1c:耐糖能異常、LDLコレステロール:脂質異常症)として、リスクの大きさを色の違いで表現した2次元のヒートマップ(20歳から60歳までの5歳刻みで男女別)であり、検査値や年齢などに応じて疾患リスクが異なることを分かりやすく示すことに成功した。
本研究のアプローチは、日本全国の企業や団体が長年蓄積している膨大な健康診断データにも適用可能と考えられる。