2025年8月8日
NTTプレシジョンメディシン株式会社
株式会社DCT Japan
NTTプレシジョンメディシンとDCT Japan、治験参加者募集の革新に向けて協業開始

NTTプレシジョンメディシン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:是川 幸士、以下「NTTプレシジョンメディシン」)と株式会社DCT Japan(本社:東京都中央区、代表取締役社長:武藤 真祐、以下「DCT Japan」)は、治験における参加者募集の効率化と精度向上を目的とした協業を開始します。
近年我が国ではドラッグラグ・ドラッグロスが課題となっており、その理由の一つに「日本人症例の組み入れが遅い」などにより日本の国際共同治験の参加率が低迷していることが挙げられています。
DCT Japanは、分散型臨床試験(Decentralized Clinical Trial:DCT)に特化した日本初の企業として、全国をカバーする在宅治験対応の訪問看護師ネットワークの他、治験参加者リクルートを支援する疾患ごとやエリアごと、大規模病院グループ等のサテライト医療機関ネットワークを構築、DCTに関連する包括的なソリューションを提供しています。
NTTプレシジョンメディシンは、製薬企業や研究者が国内外の医療機関やバイオバンクが保有する臨床・遺伝子データに安全にアクセスし、統計解析を可能にする「Japan プレシジョン・メディシン プラットフォーム(JPP)※1」を有し、研究計画立案、プロトコル設計、倫理審査対応、データの解析支援まで一貫したサービスを提供しています。また、NTT グループでは、ICT の先進技術を活用し、治験参加者募集から治験データ連携・管理、オンライン診療支援、医療機関支援までを一貫してサポートする治験・臨床試験サービスを提供しています※2。
今回、DCT JapanとNTTプレシジョンメディシンは、双方で有する医療機関ネットワークや医療データベースを統合し、被験者募集の効率と精度の飛躍的な向上を図ります。
具体的には、DCT Japanは、これまで連携を発表してきた公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構※3、東京都健康長寿医療センター※4などの疾患やエリアごとの治験参加者リクルートを支援するネットワークを、NTTプレシジョンメディシンは、電子カルテをベースとした従来にないがん疾患データベース(約5万人)や、経年の健康診断のデータとゲノムデータを保有するNTTコホートデータベース※5(約9万人)を活用することで、施設ごとに治験対象患者を特定でき、製薬企業には効率的なサイト立ち上げや期間短縮、患者には治験機会の創出を実現します。
NTTプレシジョンメディシンとDCT Japanは、今後も密な連携のもとでDCTを推進し、日本の医療の発展に寄与してまいります。

株式会社 NTTプレシジョンメディシンについて
NTTプレシジョンメディシンは2024年7月に個人にパーソナライズされた最適な予防や医療を提供する『プレシジョンメディシン※6』の実現に向け、NTTグループのメディカル・ヘルスケア事業会社として設立された企業です。生活者・患者起点の情報に基づく個人に最適化した予防・医療の実現、医療機関の業務DX化、生活者・個人データ、医療機関からのRWD※7を活かした予防・治療法の臨床研究、研究開発の支援を提供しています。https://www.ntt-precisionmedicine.co.jp/
株式会社DCT Japan について:
株式会社DCT Japan はインテグリティ・ヘルスケアグループとして 2022 年 2 月に設立された、分散型臨床試験に特化した日本初の企業です。訪問看護、オンライン診療システム等の ITソリューション、サテライト医療機関ネットワークの構築による被験者リクルートなどを中心に、DCTに関連した包括的なソリューションを提供しています。 https://dctj.co.jp/
※1:医療データのセキュアな流通・活用を実現する次世代医療研究システム
Japan プレシジョン・メディシンプラットフォーム(JPP)|NTTプレシジョンメディシン株式会社
※3:DCT Japan、分散型臨床試験(DCT)におけるサテライト医療機関事業で公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構(ファルマバレーセンター)と業務提携契約を締結
※4:DCT Japan、分散型臨床試験(DCT)で東京都健康長寿医療センターとの連携スタート ―患者さんへのアクセスの拡大、臨床試験の効率化に貢献― | Integrity Healthcare
※5: NTTコホート(就業世代コホート)を活用した研究開発支援サービス|NTTプレシジョンメディシン株式会社
※6:個人にパーソナライズされた最適な予防や医療を提供する医療の概念
※7:Real World Data:電子カルテ情報等、日常の実臨床で得られる情報
【本件に関する問い合わせ先】
NTTプレシジョンメディシン株式会社 事業推進部
担当 本山、新宅、駒川
株式会社DCT Japan
広報担当:pr@dctj.co.jp