KNOWLEDGE CONTENTS

ナレッジコンテンツ

いま、薬を飲んでいない人へ。 もしかしたら10年後のあなたは、飲んでいるかもしれません。

公開日: 2026.09.18

検査

日本全国の処方データを年代別に並べると、年齢とともに薬を飲む人が増えることがはっきり見えます。そして薬の効き方には、生まれ持った遺伝子の型が関わります。この記事では、「Genovision PGx」の対象となる薬について、年代ごとに多く飲まれている薬と、その薬がどんな病気のときに出されるのかを説明します。

30代

8.7人に1人

まだ少数派です。上位に来るのは咳止めと、うつ病・不安症の薬。

40代

6.2人に1人

健康診断をきっかけに、コレステロールの薬が登場します。

50代

3.6人に1人

40代の1.7倍。ここで多数派に近づきます。

60代

2.5人に1人

コレステロール、胃、痛みの薬が並びます。

「まだ飲んでいない」は、時間の問題かもしれません

Genovision PGx が対象とする70種類の薬を、1年のうちに1回以上処方された人の割合を、年代別に推計しました。

厚生労働省「第11回NDBオープンデータ」(2024年4月〜2025年3月の処方実績)と総務省「人口推計」から算出した推計値です。1〜2週間で飲み終える痛み止めや咳止めを1回受け取った人も含みます。算出方法と限界は記事の最後に記載しています。

40代までは、飲んでいない人が多数派です。ところが50代で3.6人に1人、60代で2.5人に1人になります。40代から50代のあいだに、割合が1.7倍に増えています。

この増え方には理由があります。上位に並ぶのはコレステロールの薬、胃の薬、痛みの薬で、いずれも症状が出る前や、症状が軽いうちから始まって、そのまま長く続く薬です。ある日突然始まるのではなく、健康診断の数値や、なかなか治らない膝の痛みから、静かに始まります。

どんな病気のときに飲む薬なのか

データの上位に出てきた薬を、病気ごとにまとめました。名前を聞いたことがなくても、きっかけには心当たりがあるかもしれません。

それぞれの病気について、遺伝子の型が合わないと何が起こりやすいのか、そしてそのときにどんな対応が考えられるのかをまとめました。対応は海外のガイドラインを参考に、日本で認められている使い方の範囲でできることに絞って書いています。実際にどうするかは、患者の状態を見て医師が決めます。

ご紹介する疾患

  1. 高コレステロール血症(脂質異常症)
  2. 胃潰瘍・逆流性食道炎
  3. 関節リウマチ・変形性関節症
  4. 長引く咳
  5. 慢性の痛み
  6. うつ病・不安症
  7. 脳梗塞・心筋梗塞のあとの再発予防

高コレステロール血症(脂質異常症)

血液中のLDLコレステロールが多い状態です。痛みもだるさもなく、自分では気づけません。見つかるのはほぼ健康診断の血液検査で、「LDLが高いので一度受診してください」という一行から始まります。

放っておくと血管の内側にコレステロールがたまり、心筋梗塞や脳梗塞につながります。だから症状がないうちから薬で下げます。使われるのがスタチンという種類の薬で、日本でもっとも多く飲まれている薬のグループです。

型が合わないと、どうなるのか

このスタチンという種類の薬の効き方は、薬を肝臓に送り込むポンプの設計図であるSLCO1B1という遺伝子に影響を受けることがあります。この働きが弱い型では、薬が肝臓に入りにくく血液中に残ります。すると筋肉の痛みやだるさ、力が入らないといった症状(ミオパチー)が出やすくなります。まれに横紋筋溶解症という重い状態になることがあります。日本人では働きが低下した型が約24%、ほとんど働かない型が約2%です。

そのときに考えられる対応

筋肉の症状が出ていないかを丁寧に確認しながら使い、血液検査(CK値)でも見ていきます。それでも症状が出る場合は、別のスタチンに替える、あるいはコレステロールの吸収を抑える薬を組み合わせてスタチンの量を増やさずに目標値を目指すという方法があります。スタチンは種類が多いので、合わないときに替えやすい薬です。なお日本で使われている量はもともと海外より少なめなので、量を下げることよりも、見守り方を変えたり薬を替えたりする対応が中心になります。

この病気で使われる対象薬:ロスバスタチン/アトルバスタチン/ピタバスタチン/プラバスタチン

効き方に関わる遺伝子:SLCO1B1(ロスバスタチンではABCG2も)

データ上の位置:男性は40代、女性は50代からいきなり上位に現れます。男性60代ではロスバスタチン1剤だけで12.4%、8人に1人が飲んでいます。

胃潰瘍・逆流性食道炎

胃酸が食道に逆流して、胸やけ、げっぷ、のどの違和感、咳が出ます。横になると悪くなるのが特徴です。胃の粘膜が傷つけば胃潰瘍になり、みぞおちの痛みが出ます。ピロリ菌を除菌するときにも、この薬が組み合わせで使われます。

プロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃酸をほぼ止めるほど強力な薬です。この薬を分解するのがCYP2C19という酵素です。

型が合わないと、どうなるのか

この薬を分解するCYP2C19という遺伝子から作られる代謝酵素は、働きに個人差があります。働きが弱い型では、血液中の濃度が上がって効きやすくなります。日本人はこの型が多く、働きが中程度の人が約45〜50%、弱い人が約18〜20%います。合わせて6割以上です。効きやすいこと自体は悪いことではありませんが、12週間を超えて飲み続ける場合は、必要以上に強く抑え続けることになります。逆に分解が速い型では濃度が上がらず、ピロリ菌の除菌に失敗したり、食道炎が治らなかったりすることがあります。

そのときに考えられる対応

効きやすい型では、長く飲み続けてうまくいっている場合に量を減らせることがあります。効きにくい型では、決められた範囲で量や飲み方を調整するか、この酵素の影響を受けにくい別のタイプの胃薬に替えるという方法があります。とくにピロリ菌の除菌は、効きにくい型だと失敗しやすいことが分かっているので、事前に型を知っていれば最初から手を打てます。

この病気で使われる対象薬:ランソプラゾール

効き方に関わる遺伝子:CYP2C19

データ上の位置:男性は50代から上位に入り、80歳以上の女性では15.3%が飲んでいる推計です。

関節リウマチ・変形性関節症

変形性関節症は、膝や指の関節にあるクッション(軟骨)が減って、動かすと痛む状態です。年齢と使い方で進み、階段の下りがつらい、正座ができないという形で始まります。関節リウマチは免疫が自分の関節を攻撃してしまう病気で、朝に手がこわばるのが典型です。

痛みと炎症を抑えるために使われるのが、セレコキシブなどの消炎鎮痛薬(NSAIDs)です。市販の痛み止めと同じ系統ですが、長期に飲むことが多くなります。

型が合わないと、どうなるのか

これらの薬はCYP2C9という遺伝子から作られる代謝酵素で分解されます。働きの弱い型では薬が体内に長くとどまり、胃腸の障害、血圧の上昇、腎機能への負担といった副作用が出やすくなります。ただし日本人では、用量調整の対象となるほど働きが弱い型は約0.1%、およそ1,000人に1人とごく少数です。やや弱い型(約5〜6%)は、海外のガイドラインでも通常の用量で始めてよいとされています。

そのときに考えられる対応

当てはまるのは1,000人に1人ほどですが、その人では少ない量から始めて、血圧や腎臓の働きを確認しながら慎重に増やします。あるいはこの酵素で分解されない別の痛み止めに替えます。痛み止めは種類が多く、分解される経路も薬ごとに違うので、替える先を見つけやすい領域です。

この病気で使われる対象薬:セレコキシブ/イブプロフェン

効き方に関わる遺伝子:CYP2C9

データ上の位置:女性40代で1位、80歳以上の女性では23.6%と、4人に1人近くが飲んでいる推計です。痛みの薬は生活習慣病の薬より先に登場します。

長引く咳

かぜや気管支炎のあとに残る咳に処方されます。咳の中枢に直接作用して咳を止めるタイプで、市販の総合感冒薬に少量含まれていることもあります。

これらの薬は、体の中でモルヒネなどに変換されてはじめて効く形になります。その変換を担うのがCYP2D6という遺伝子です。

型が合わないと、どうなるのか

変換する力が弱い型では、飲んでいるのに効かないことになります。日本人では、力が中程度の人が約25〜30%、ほとんどない人が0.5〜1%です。逆に変換が極端に速い型(1%未満)では活性のある成分が一気に増え、強い眠気や、息が浅くなる呼吸抑制が起こるおそれがあります。

そのときに考えられる対応

効かない型と効きすぎる型のどちらでも、この薬を使わずに別の系統の薬を選ぶのが基本の対応です。量を細かく調整するのではなく薬そのものを替えるので、対応がはっきりします。

この病気で使われる対象薬:コデイン/ジヒドロコデイン

効き方に関わる遺伝子:CYP2D6

データ上の位置:10代から30代では、男女ともこの2剤が1位・2位を占めます。「若いから対象薬とは無縁」ではないという一番わかりやすい例です。

慢性の痛み

腰痛症、変形性関節症、がんの痛み、抜歯後の痛みなど、市販薬や一般的な痛み止めでは抑えられない痛みに使われます。オピオイドという種類ですが、医療用麻薬には分類されません。

コデインと同じく、体内で分解されて効く形に変わる薬です。その変換もCYP2D6という遺伝子から作られる代謝酵素が担います。

型が合わないと、どうなるのか

変換する力が弱い型では鎮痛効果が弱まり、痛みが取れないまま量が増えていくことになりがちです。逆に速すぎる型では、活性成分が増えすぎて副作用のリスクが上がります。

そのときに考えられる対応

効かない型では別の種類の痛み止めに替える、効きすぎる型では量を減らすか別の薬にするという対応になります。効かない薬を飲み続ける期間を短くできるのが利点です。

この病気で使われる対象薬:トラマドール

効き方に関わる遺伝子:CYP2D6

データ上の位置:女性50代で5位。痛みが慢性化してから登場する薬です。

うつ病・不安症

気分の落ち込み、何をしても楽しくない、眠れない、食べられない、集中できないといった状態が2週間以上続きます。パニック障害では、突然の動悸や息苦しさと「また起きるのでは」という不安が生活を狭めます。社会不安障害は人前で強い緊張が出るものです。

治療の中心はSSRIなどの抗うつ薬です。効果が出るまで数週間かかり、少量から始めて様子を見ながら増やしていく調整が必要になります。

型が合わないと、どうなるのか

これらの薬はCYP2C19やCYP2D6で分解されます。働きの弱い型では同じ量でも血液中の濃度が高くなり、吐き気、眠気、動悸、落ち着かない感じといった副作用が出やすくなります。副作用が出ると飲み続けられず、治療そのものが止まってしまいます。エスシタロプラムとボルチオキセチンでは、この関係が日本の添付文書にも書かれており、該当する型では1日の上限が10mgと定められています。

そのときに考えられる対応

少ない量から始めて、増やすペースをゆっくりにするのが基本です。それでも副作用が出るときは、別の経路で分解される抗うつ薬に替えます。エスシタロプラムとボルチオキセチンについては、日本の薬の説明書(添付文書)にも「この型では1日10mgを上限とすることが望ましい」と書かれています。効果が出るまでに数週間かかる薬なので、最初の1剤が合うかどうかは、楽になるまでの時間に直結します。

この病気で使われる対象薬:エスシタロプラム/セルトラリン/ボルチオキセチン

効き方に関わる遺伝子:CYP2C19・CYP2D6・CYP2B6

データ上の位置:20代・30代の女性ではエスシタロプラムが2位、セルトラリンが4位に入ります。この年代でもっとも身近な対象薬です。

脳梗塞・心筋梗塞のあとの再発予防

一度詰まった血管は再び詰まりやすいため、血液を固まりにくくする薬を飲み続けます。心臓の血管にステントを入れたあとは特に重要で、勝手にやめると命に関わります。

クロピドグレルは、体内で分解されてはじめて効く薬です。その変換を担うのがCYP2C19という遺伝子です。

型が合わないと、どうなるのか

働きの弱い型では活性のある形が十分にできず、飲んでいるのに血液が固まりにくくならないことになります。効いていないことは自覚できません。分かるのは、脳梗塞や心筋梗塞が再発したときです。日本人はこの型を持つ人が欧米より多く、働きが中程度の人が約45〜50%、弱い人が約18〜20%を占めます。

そのときに考えられる対応

効きにくい型では、プラスグレルなど別の抗血小板薬に替えることが海外のガイドラインで推奨されています。日本でも使える薬です。日本の薬の説明書にも「この型では効果が下がるおそれがある」と書かれています。効いているかどうかが自分では分からない薬なので、あらかじめ型を知っておく意味がもっとも大きい薬の一つです。

この病気で使われる対象薬:クロピドグレル

効き方に関わる遺伝子:CYP2C19

データ上の位置:80歳以上の男性で5位。倒れたあとに始まる薬です。

飲む前に調べておくと、何が違うのか

遺伝子の型は、生まれてから死ぬまで変わりません。一度調べれば、その結果はいつ処方される薬に対しても使えます。健康診断や病気の検査のように、毎年受け直す必要はありません。

処方が決まる場面は、たいてい急です

健康診断でLDLコレステロールを指摘されて受診する。膝が痛くて整形外科に行く。胸やけが続いて内科にかかる。どの場面でも、診察室で薬が決まるまでは数分から数十分です。そこで「遺伝子を調べてから決めましょう」となると、結果が出るまで治療が止まってしまいます。

すでに手元に結果があれば、その場で医師に見せられます。順番が逆だと使えない情報、というのがこの検査の性格です。

いま飲んでいないことは、関係がない理由になりません

10代・20代で上位に来るのは、かぜのあとの咳止めと、うつ病・不安症の薬でした。どちらも遺伝子の型が効き方に関わる薬です。「持病がないから関係ない」という状態と、「対象薬を一度も飲まない」という状態は、同じではありません。

合う薬に早くたどり着けると、回復も早くなります

効かなければ、医師は薬を変えます。副作用が出れば減らすか中止します。それが正しい対応です。ただし、その判断には時間がかかります。抗うつ薬なら効果を見極めるまでに数週間、コレステロールの薬なら次の血液検査まで1〜3か月。痛み止めも、効かないと分かるまで飲んでみることになります。

遺伝子の型が分かっていれば、医師が最初から効く可能性の高い薬や量を選びやすくなります。合わない薬を試す回数が減れば、症状が楽になるまでの時間も、副作用に耐える期間も短くできます。とくに抗うつ薬のように「効くまで待つ」種類の薬では、1剤目で合うかどうかが回復までの時間を大きく左右します。

薬を変えれば済む話ではあります。ただ、変えるまでの数週間や数か月は、あとから取り戻せません。

年代別・性別 服用者の割合が高い上位5剤

Genovision PGx が対象とする70種類の薬について、服用者の割合が高い上位5剤を年代・性別にまとめました。数値はその年代の人口に対する割合です。同じ人が複数の薬を飲んでいる場合は薬ごとに数えているため、5剤の割合を足し合わせることはできません。

男性

年代

1位

2位

3位

4位

5位

10代

ジヒドロコデイン咳・痛み0.9%

コデイン咳・痛み0.5%

イブプロフェン解熱・鎮痛0.4%

アトモキセチンADHD0.3%

リスペリドン統合失調症0.3%

20代

ジヒドロコデイン咳・痛み0.9%

コデイン咳・痛み0.8%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害0.6%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症0.4%

ボルチオキセチンうつ病0.4%

30代

コデイン咳・痛み1.3%

ジヒドロコデイン咳・痛み1.3%

ロスバスタチン高コレステロール1.0%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害0.9%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症0.9%

40代

ロスバスタチン高コレステロール3.4%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症1.8%

コデイン咳・痛み1.4%

アトルバスタチン高コレステロール1.3%

ジヒドロコデイン咳・痛み1.2%

50代

ロスバスタチン高コレステロール7.9%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症3.4%

アトルバスタチン高コレステロール3.3%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎3.0%

ピタバスタチン高コレステロール2.5%

60代

ロスバスタチン高コレステロール12.4%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎6.7%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症6.5%

アトルバスタチン高コレステロール6.0%

ピタバスタチン高コレステロール4.2%

70代

ロスバスタチン高コレステロール14.9%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎11.4%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症9.5%

アトルバスタチン高コレステロール8.2%

ピタバスタチン高コレステロール5.5%

80歳以上

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎16.5%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症13.7%

ロスバスタチン高コレステロール12.6%

アトルバスタチン高コレステロール8.0%

クロピドグレル脳梗塞・心筋梗塞の再発予防7.1%

女性

年代

1位

2位

3位

4位

5位

10代

ジヒドロコデイン咳・痛み0.7%

イブプロフェン解熱・鎮痛0.5%

コデイン咳・痛み0.4%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害0.3%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症0.2%

20代

ジヒドロコデイン咳・痛み1.3%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害1.2%

コデイン咳・痛み1.2%

セルトラリンうつ病・パニック障害0.8%

ボルチオキセチンうつ病0.6%

30代

コデイン咳・痛み1.9%

ジヒドロコデイン咳・痛み1.8%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害1.5%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症1.2%

セルトラリンうつ病・パニック障害1.0%

40代

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症2.6%

コデイン咳・痛み2.0%

ジヒドロコデイン咳・痛み1.7%

エスシタロプラムうつ病・社会不安障害1.3%

ロスバスタチン高コレステロール1.2%

50代

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症5.6%

ロスバスタチン高コレステロール4.6%

アトルバスタチン高コレステロール2.3%

ピタバスタチン高コレステロール2.0%

トラマドール慢性の痛み1.9%

60代

ロスバスタチン高コレステロール9.8%

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症9.7%

アトルバスタチン高コレステロール5.8%

ピタバスタチン高コレステロール4.4%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎3.7%

70代

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症15.6%

ロスバスタチン高コレステロール12.8%

アトルバスタチン高コレステロール9.3%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎7.4%

ピタバスタチン高コレステロール6.0%

80歳以上

セレコキシブ関節リウマチ・変形性関節症23.6%

ランソプラゾール胃潰瘍・逆流性食道炎15.3%

ロスバスタチン高コレステロール10.1%

アトルバスタチン高コレステロール8.9%

プラバスタチン高コレステロール4.9%

薬の名前は成分名です。実際の製品名は異なります。適応症は Genovision PGx の判定データ(全70薬剤)に準拠しています。

検査でわかること、わからないこと

Genovision PGx は、薬の効き方に関わる遺伝子を調べ、70種類の薬について、あなたの体質から考えられる注意点を医師向けに整理してお伝えするサービスです。採血で調べられます。

受けると、こういう情報が手に入ります

  • あなたの遺伝子の型薬を分解する酵素や、薬を肝臓に取り込むたんぱく質の型。生まれつきのもので、生涯変わりません。
  • 注意すべき薬の一覧70種類のうち、あなたの型では効きにくい薬、効きすぎる薬、副作用に注意が必要な薬。
  • 考えられる対応その薬を使う場合に、量をどうするか、別の薬という選択肢があるか。医師が読める形で整理されています。

受診したときに、この結果を医師に見せられます。診察の場で医師が薬を決めるときの材料が一つ増える、という使い方です。

効き方を決めるのは遺伝子だけではありません。年齢、肝臓や腎臓の働き、飲み合わせ、体重、喫煙、飲酒なども関わります。検査結果は判断材料の一つであり、診断や治療方針を決めるものではありません。服用中の薬について、この検査の結果を理由に自分で量を変えたり中止したりしないでください。必ず主治医か薬剤師にご相談ください。

この記事の数字の根拠

使ったデータ

  • 厚生労働省「第11回NDBオープンデータ」(2026年6月公表):日本の公的医療保険のレセプトをほぼ全数集計した公開統計。2024年4月〜2025年3月について、医薬品ごとの処方数量が性別・5歳年齢階級別に公表されています。
  • 総務省統計局「人口推計」(2024年10月1日現在):年代別・男女別人口。
  • 薬剤の適応症:各薬剤の電子添付文書(PMDA 医療用医薬品情報検索)。薬剤と遺伝子の対応、遺伝子の型ごとの対応方針と代替薬の考え方:電子添付文書、およびCPIC(Clinical Pharmacogenetics Implementation Consortium)・DPWG(オランダ薬理遺伝学ワーキンググループ)が公開しているガイドラインの推奨。
  • 日本人での遺伝子型の分布:斎藤嘉朗ら(2013年)ほかの日本人アレル頻度から算出した概算値。数%の幅があります。
  • 海外のガイドラインが示す「○%減量」などの数値は、海外の承認用量を前提としたものです。日本の承認用量は海外より低く設定されている薬が多いため、記事中の「考えられる対応」は、日本の添付文書で認められている使い方の範囲でできることに絞って記載しています。

人数の求め方

  • NDBオープンデータには処方された「量」しかなく、患者数は含まれていません。処方数量に1錠あたりの成分量を掛けて年間の総成分量を求め、薬ごとの1日あたりの服用量で割って総投与日数を算出しました。
  • これを「1人が1年間に処方される日数」で割って人数に換算しました。長く飲み続ける薬は250〜340日、痛み止めや咳止めなど短期間の薬は10〜60日として計算しています。
  • 年代別の服用率は、1人が複数の対象薬を飲んでいる重複を補正した推計です。上位5剤の割合は、薬ごとの割合なので重複補正をしていません。
  • この割合は「1年のうちに1回以上処方された人」の割合です。処方量を「1年間毎日飲み続けた人」に換算し直すと、全年代で約1,745万人(総人口の14.1%、約7人に1人)となります。差は短期処方の薬によるものです。

この推計の限界

  • 実際の患者数を数えたものではなく、処方量からの逆算です。1日の服用量と処方日数の前提に結果が比例して動きます。とくに痛み止めや咳止めは前提の影響を強く受けます。
  • NDBオープンデータでは処方数量が1,000未満の区分は非公表になるため、小児や100歳前後の年代、患者数の少ない薬は少なく出ます。
  • 注射薬と一部の散剤・液剤は人数の推計に含めていません。
  • ここに示した割合は日本全体の平均です。個人が将来その薬を飲むかどうかを予測するものではありません。
  • 病気の説明は一般的な内容です。診断や治療の判断は医師によります。

出典:厚生労働省「第11回NDBオープンデータ」/総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」/各薬剤の電子添付文書

関連記事

親の薬箱を、 見たことがありますか。

同じ薬、同じ量。それでも効き方は人によって違います。

【厚生・健保ご担当者向け】 従業員の「薬が合わない」を 減らす福利厚生 ―海外企業の先行事例に学ぶ、PGx(薬理遺伝学)検査の社員提供―

薬の効き方は、 なぜ人によって違うのか ー世界が証明したPGxの効果と、私たちが日本でめざすもの―

飲み始める前に、自分の体質を知っておく。

Genovision PGx は、一度の検査で70種類の薬に備えられる遺伝子検査サービスです。検査の流れ、費用、結果の見方について詳しくご案内しています。

Genovision PGx を詳しく見る

本記事は Genovision PGx の紹介を目的とした情報提供であり、特定の疾患の診断・治療・予防を目的としたものではありません。服用中の薬に関するご相談は、主治医または薬剤師にお願いいたします。

K26-0031

KEYWORDS